第3回環境脆化割れおよび腐食劣化に関する国際会議(The third International Conference on Environmental Sensitive Corrosion Cracking and Corrosion Damage,The 3~(rd) ESCCD,Aug.8-12,Qingdao,China)に出席した。 環境脱化割れおよび腐食が材料の性能を劣化させるのみならず機械,装置,構造物の安全性を左右し,国の経済にも多大の影響を与えることは良く知られていることである。 この種の国際会議はこれまでに多数開催されているが,本会議は単に実験室における環境脆化現象や腐食劣化のメカニズムの解明にとどまらず,実際に産業の現場で生じているこれらの現象との関連性を深く追求することを主目的としている。 また,規模も発表論文数が50編強,出席者も60名程度と小規模である。 初回からご出席で一連の会議の中心的役割を果たしておられるZhen Wenlong,中佐啓治郎両先生によれば本会議は"かしこまらない手作りの会議"ということである。 第1回は上海材料研究所のZhen Wenlong教授およびThe University of New Castle upon Tyne(UK)のDonald Hardie 教授が中心になって中国(Sept.4-9,1994,Guilin)で開催されている。 その後,第2回会議が広島大学の中佐啓治郎教授らが中心となり広島大学,University of Newcastle upon Tyne,University of Minesotaおよび上海材料研究所の協力により日本(Oct.29-Nov.2,2001,Hiroshima)で開催されている。 筆者は第2回会議には出席したが今回は他の国際会議との兼ね合いで出席するつもりはなかった。 しかし,5月の連休後にZhen Wenlong先生から是非にとの誘いを受けて急遽論文を仕上げQingdao(青島)に出かけた。
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