変化に感応を

摘要

最近いろいろな場面で理科離れや「材料系学科」の衰退が話題になる。 大学における理工系の学科名称を見てみると，こちらも時代を敏感に感じ取り，一昔前とは様相を異にし，工学分野や産業分野の栄枯盛衰が感じられる。ちなみに，「材料系工学科」の発展の例を見ると，「採鉱冶金-金属工学-材料工学-物質工学-ナノ。 半導体。電子-？ ？ 」のように推移しているように見受けられる。 さて，翻ってわが協会はと見てみると，その会員数は関係者の多大なる努力によりおおむね現状を維持ししている。 一方で，相変わらず腐食損傷に起因する事故が後を絶たず，産官学の一致協力した「防食工学」の確立への努力の継続が期待される。 当協会の任務は重大である。