“アイドル'をもとめて

摘要

私が腐食防食学会（旧腐食防食協会）に入会したのは1996年で，ちょうど博士後期課程2年生のときでした.それから20年近くこの学会の会員として，講演大会での発表や各種委員会委員などの仕事をさせていただいてきました.その中で，私は決して若い年代ではないのですが，自分より下の年代の人がなかなか増えていかない現状を感じてきました.このことは，1992年にバブル景気が一気にはじけ，失われた20年にあったことが関係しているのでしょうか.決して世の中の腐食問題が解決され尽くされたためというのではないので，やはり経済的，社会情勢的な理由が大きな原因だと思います.いずれにしても若い腐食防食研究者，技術者を増やすためには，これまで諸先輩方が大変なご努力をされてこられた魅力ある学会作りについて，もう一度戦略立てて取り組まなければをらない時期かもしれませh.