10th International Conference on Environmental Degradation of Materials in Nuclear Power systems-Water Reactor

摘要

今回の会議の特徴としては，日本の大学関係者の参加人数の増加が挙げられる。また報告内容も従来の試験結果だけにとどまらず，分子動力学などを取り入れた計算科学を利用したよりミクロな結果が増えている。 IASCCを始め軽水炉の経年劣化現象は，中性子照射が絡むため，実験が困難な場合が多く，エンジニアリシグ的な発想だけでは解決が難しい。 このため，サイエンス的な発想から出発する計算科学などの手法を用いることで，従来実験が不可能な領域のデ"タを得ることができれば，軽水炉の経年劣化といった難しい問題についても早期に解決できると思われる。 また今回の会議からパワーポイントを用いて発表ができるようになっていた（写真1）。 OHPシートを置く手間が省けることで発表者が報告に集中できるため，非常にスマートに発表がなされていた。 一部コンピュータとの相性の問題があり，うまくいかないケースも見受けられたが，今後はこの方向の発表のスタイルが定着するものと考えられる。