コナガの導入寄生蜂セイヨウコナガチビアメパテDiadegma semiclausumの増殖特性

摘要

コナガの導入寄生蜂セイヨウコナガチビアメバチの産卵及び増殖特性を明らかにするため，雌成虫の牛存期間と産卵数および次世代の性比を調査し，内的自然増加率を求めた．セイヨウコナガチビアメパテ「DsTTl」系統の雌成虫の平均牛存口数は14．3日，平均総産卵数は157，1卵であった．多くの成虫は20°C，16L－8D条件下で羽化当日から産卵し，日当たり産卵数は最大18．0個（3日齢）であった．羽化後11R後までは比較的産卵数が多いことから，11日齢までの若い雌成虫を使用すれば効率的な増殖ができ，防除効果も高いと考えられた．本系統の性比を0．27とした場合，純増殖率は42．4，平均世代期間は26．9，内的自然増加率は0．159と算出された．