北海道の半促成栽培におけるアスパラガス褐斑病の発生

摘要

2012年に北海道厚沢部町および美唄市のァスパラガス半促成栽培圃場において.擬葉に斑点性病害の 発生が認められた.それぞれの地域から分離した2菌株の分生子は.無色-淡青色.針状-長棍棒状.や や湾曲し，隔膜は4-11個，大きさは48.0-172.1x3.5-6.4 |imであった.遺伝子解析の結果，分離2菌 株のITS領域の塩基配列(まCercospora属菌との相同性が99-：L00 %であった.分離2菌株をァスパラガ スの幼苗に接種したところ，接種27-30日後に病斑が形成され，病斑部からは接種菌と同一種の菌が再 分離された.分離2菌株の菌叢の生育は，いずれも10-30 °Cで認められ，20-30 °Cで旺盛であり，25 °C力5適温であつた.以上から，本炳菌をCercospora asparagiSaccardoと同定した.