農村整備施策の歩みと農村計画研究の展開方向

摘要

災害復興を特集した朝日新聞Globe (August 7 - 20, 2011)は，米国.グリーンズバーグと，ニュージーラン ド-クライストチャーチの復興に向けた取り組みを現地 から報告している。2007年5月に襲った竜巻で建物の 9割が全壊したグリ一ンズバーグは，住民が復興計画を 話し合う「パブリックスクェア」の仕組みを作り，市議会， NPOグリーンタウンらが協働し，「グリーンな町を目指 す」という大きな目標を掲げて町の再建に取組hでいる 様子を，「自分たちで決める-町を生まれ変わらせるチ ヤンスは一度」との見出しのもとに紹介している。2011 年2月の地震で町の中心部が激しく壊れたクライストチ ヤーチは,復舆のために強力な権限を付与されたカンタ ベリー地震復興庁（CERA)による復興計画の作成に至 る，素案の作成と公表，素案についての話し合いといつ た，CERAと住民との対話の積み重ねの過程を，「トツ プダウンとボトムアツプ」と大見出しを掲げ伝えている。