板金CAD/CAM－3次元板金CAD/CAM導入で提案営業に活用生産情報と統合されたシステム

摘要

衣·食·住の中で板金製品はいろいろな場所で活用されている。その中で住居に関する製品でお世話になっている製品に「ダクト」がある。 「ダクト」は大きく分けて、空調、排気、排煙の用途に使われる板金で出来た風導（ふうどう）である。板厚0.5mmから1.2mm程度の亜鉛メッキ鋼板（最近はステンレス材も多く使われるようになった）を切断·曲げ加工して溶接、矩形（四角形）の箱状のものを作り、建築物の天井内などに設置し、風を流すものである。 空調ダクトはデパート、テナントビル、病院、ホールなど大規模建築物の空気調和に空調機械室から、各部屋までの通り道を確保するのに使われる。 冷房に使うものは、特に結露防止のため断熱材を巻くことが多い。 排気ダクトはエレベーター機械室、厨房などの汚れた空気を外部へ出すための通り道で、中間や端に送風機を付けて外部へ向けて排気する。排気する分どこかから空気が入ってこないと換気はできない。厨房排気の場合油漏れ対策が必要になってくる。 排煙ダクトは火災発生時に限り使われる煙の通り道。 地下街、デパートなどの火災警報機などと連動して排煙用の送風機が動き、火災現場の「煙」を外部へ放出し、避難路を確保し人命救助に寄与するのに使われる。 このように「ダクト」は住環境を快適に過ごすために使われる一方で火災などの災害発生時の人命救助にも役立つ重要な製品である。 このため、国土交通省も「機械設備工事共通仕様書」を定め、その第3編「空気調和設備工事」第2節「ダクトの製作及び取付け」でダクトに関する細かな規定、材質から工法までを細かく規定している。