金型の真空ガス抜きによる成形品の品質向上＜精密成形のススメ＞

摘要

超精密部品や高品質の成形を指向していても、金型のガス抜きが樹脂の流動圧でガスをエアベントから押し出す方法であるならば、超精密部品を成形することは難しい。ましてや成形不良ゼロは夢のまた夢である。また、ハイサイクル成形技術の確立は不可能に等しい。究極的な射出成形の省エネ省資源対策もその目処が立たない。旧態依然とした射出成形技術論や、伝統的に経験や勘が幅を利かす成形工場では金型排気を軽視しがちで金型の中を制御することはできない。金型を制することは射出成形を制することと同義語である。