2030年：高齢化する先進国とアジア

摘要

米国商務省国勢調査部は，昨年12月「高齢化する故界(An Aging World: 2001)」と題するレポートを発表した。 同調査部が倣界の人口高齢化を分析したレポートは，1987年に始まり，これで7回目となる。 同レポートが分析対象とした52ヵ国·地域は，世界人口の77％に相当する。 今後，第2次世界大戦後に生まれたベビーブーマーが引退するにつれて，65歳以上の高齢者が増えてゆく。 これは先進国だけでなく，アジアを中心とした途上国においても共通の現象となろう。 以下では，日本を中心とする高齢化の状況および対応策を，昨年8月末，東京で開催きれた「高齢化世界会議」の議論を織りまぜて紹介する。