忍び寄る日本産業の空洞化：外資誘致を活発化させることか解決策の一つ

摘要

1896年，「メード·イン·ジャーマニー」という一冊の本が英国で激しい論争を起こした。 鉄鋼，造船から軽工業まで興隆期のドイツ製品がいかに競争力を高めているかを詳述し，著者は「決まり文句の"英国の工業覇権"は躍進する独製品の前にもろくも崩れつつある。 だが，英国はまだそれを知らない」と警鐘を鳴らした。 1980年代にサッチャー政権下は公共支出の抑制，労働市場の弾力化，国の介入を減らして民間のイニシアチブを高め市場の競争原理を重視することで，高福祉·高負担の「依存型社会」から「起業家型社会」に転換させ，経済を活性化させた。 英国産業は，製造業雇用が680 万人（80年）から420万人（2000年）に減少，サービス業は550万人増の2,200万人に膨らんだ。