神経インターフェイス

摘要

脳·神経システムと機械の間を，直接的に情報伝達させるデバイスを，一般に神経インタフェース（Neural Interface）と呼ぶ（ただし生理学系の研究者は同技術をブレインマシンインタフェース（Brain－Machine Interface，BMI）と呼ぶ傾向があり，名称の統一は進んでいない）。 新しい研究分野と思われがちだが，神経インタフェースは半世紀以上にわたる研究開発の歴史を有している。 すでに研究成果の一部は実用化され，治療用医療機器として広く普及している。神経インタフェースは，脳·神経システムを刺激して情報を入力するか，神経活動を記録して情報を読み取るかで入力型·出力型に分類でき，また装置類を体内に埋植するか否かで侵襲塑·非侵襲型に分類できる（図1）。 以下に各方式の神経インタフェースについて解説する。