コンクリート中鉄筋の腐食モニタリング

摘要

コンクリート構造物の維持管理において内部鋼材の腐食モニタリングは不可欠である。塩害などによる鉄筋腐食を受けるRC構造物に対しては，自然電位，分極抵抗および電気抵抗率が計測されている。本文では，予め塩化物を添加した大型屋外暴露RC供試体の3年半余りの各測定値の経時変化を示すとともに，測定値に及ぼす影響要因について述べる。また，最近グラウト不良に起因した腐食によるPC鋼材の破断事例が報告されているPC構造物に対して，漏洩磁束法によるPC銅材破断診断法について述べる。