米海軍の研究開発システム: イージス・システムを例にとって

摘要

米海軍省は昨年11月29日，建造中のアーレイー・バークArleigh Burke級イージス駆逐艦DDG-108をウェインE.マイアー（Wayne E. Meyer）と命名すると発表した。このウェインE.マイアー退役少将こそは「イージスの父」（Father of Aegis）と呼ばれるに相応しい人物である。マイアーはイージス計画のスタートから，最初のイージス艦の就役を見届けるまでの実に13年間，イージス計画のマネジャーの地位にあったのだ。マイアーには「イージスの父」よりも，「イージス艦の産婆さん」の呼び名が相応しいかもしれない。彼は現役時代はもちろん，1985年に退役してからも現在まで，イージス艦の就役にはすべて立ち会ってきている。