文明を支える木材

摘要

終末時計というものをご存じだろうか。核戦争などによる，人類の滅亡までに残された時間を象徴的に表したもので，私の学生時代には毎年よく話題になっていた気がする。その後，冷戦下で時計の針はどんどんと進み，1984年には3分前まで行ったが，ソ連の崩壊などがあって針は戻り，最近ではほとんど気にしたことがなかった。しかしあらためて調べてみると，昨年の北朝鮮の核実験や気候変動の影響などがあり，現在はなんと2分前になつている。これは，人類が突発事態の発生でいつ絶滅してもおかしくない，ということを表している。