川崎市上下水道局における水道施設の再構築・耐震化への取組

摘要

本市の水道事業は、大正10年に多摩川の表流水を水源として給水を開始して以来、市域の拡大や人口の急増、昭和30年代の高度経済成長に伴う産業活動の進展などにより急増した水需要に対処するため、相模川水系を水源とする数次の拡張事業を実施してきた。さらに昭和44年には神奈川県内広域水道企業団（以下、「企業団」と言う）の設立に参画し、新たに酒匂川水系を水源とした配分水量を確保し、1日あたり98万9，900m~3の給水能力を保有するに至った。