本郷浄水場PAC注入時の水質改善と埜田浄水場緩速炉過池への効果

摘要

広島県営水道には、2つの緩速炉過他の浄水場（埜田浄水場・宮浦浄水場）がある。通常は、水源（2級河川　沼田川）から概ね無処理でこれらの浄水場まで送られ、緩速炉過・塩素処理後、受水団体（三原市、尾道市、東広島市及び愛媛県上島町）に供給している。そして、水源の濁度が上昇（濁度18度以上）すると、途中の本郷浄水場で、ポリ塩化アルミニウム（本事例報告では以下「PAC」と略す。）による凝集沈澱処理を行い、緩速炉過に供している。