成田空港におけるバリアフリーの取組み

摘要

日本の高齢化の速度は世界に例のない速さで進展し、高齢化率が7％から14％になるのに要した期間はドイツで40年、イギリスで47年、スウェーデンで85年、フランスで115年であるのに対し、日本は24年（1970～1994年）しかかかっていない。このような急速な高齢化を背景に、バリアフリーは急務となり、公共施設の整備は進められてきた。成田空港では1978年の開港当初から、スロープや車いすトイレの設置などバリアフリーが行われてきたが、その水準は年々向上し、課題が尽きることはない。本稿では、バリアフリーの発展とともに行われてきた成田空港での取組みを紹介したい。