国鉄C2形貨車移動機永久保存へ： 同形として現存唯一、修復を終えて除幕式を挙行

摘要

貨車移動機とは、文字通りに貨車の移動を目的とした動力車で、このうちC2形は、1949(昭和24)年に国鉄で初めて量産された制式の貨車移動機であった。当時はまだ現代のようなコンテナ輸送が本格化しておらず、貨物輸送の基本単位は貨車であり、貨物取扱駅では貨物列車の発着に合わせて貨車の開放、連結、人換、留置の作業が行われていた。1949(昭和24)年時点で全国に3,748の貨物取扱駅が存在したが、うち59.6%の2,233駅では人力による手押し入換に頼っており、この重労働を早急に機械化する必要が生じたため、C2形が合計140輌製造されたのである。