鋼橋の強靱化•長寿命化研究委員会(Ⅱ期)委員会の活動と3研究部会の概要

摘要

(一社)日本鋼構造協会では、1997年度よりこれまで20年以上にわたり、(一社)日本鉄鋼連盟からの受託研究として、鋼橋を対象とした一連の研究委員会を立ち上げ、調査•研究活動を行っている。初代の委員会は「次世代土木鋼構造研究委員会」であったが、その後、性能照査型設計の導入、鋼橋の合理化構造の普及といった技術的環境の変化に応じて委員会も新陳代謝を繰り返し、本委員会は名称だけでいえば7代目になる1)。いずれの時期の委員会も、その都度時代のニーズを考慮した上で、鋼橋に関する課題を掲げ、解決に取り組み、研究成果を蓄積して、それを設計基準等へ反映させてきた2)。