未来の形鋼構造材料開発ヘの提言

摘要

材料の未来形は「電脳」が決するかもしれない。材料を構成する原子、分子の空間配列の違いによって材料の性質が左右されることは、どの専門家も認める（図1）。材料は、極めて多数の原子、分子がびっしり詰まった集合体である。それらの配列組み合わせはほぼ無限通りとなる。無限通りから単独もしくは複数の最適解を発見できるのは「電脳」だけではないだろうか。ヒトはまだほんの一部しか見ていない（図2）。「電脳」そのものも材料で作られているので、「電脳」によって様々な新しい材料を設計しそれを現実化すると、それらを組み込んで「電脳」をさらに高機能化することができる。これがうまくいけば、この繰り返しがどんどん加速される。