次世代社会インフラを可能にするloT/AIの積極的活用に向けて

摘要

近年、カメラやセンサなどの業務用機器から、照明器具や体重計などの生活用品にいたるまで、あらゆる機器をデジタル化•ネットワーク化して情報取得するloT（モノのインターネット）の取り組みが盛んになっている。また、loTの情報をAI(人工知能)により分析することで、人の思考を再現したような予測を行ったり、人間では考えつかない解を見い出したりすることが可能となってきており、人間並みの画像認識をはじめとして、AIコールセンター、AI投資、AI自動運転車など、実生活に直結した成果が次々に現れている。loT/AIによる社会の飛躍的発展への期待は年々高まっており、2017年版の情報通信白書においては、経済成長シナリオで日本の実質GDPを2030年に132兆円押し上げるという衝撃的な推計が示されており、超スマート社会へ向けた大きな可能性を持っている（図1）。