現在世界最長の中央支間長を有する斜張橋の基礎: 蘇通長江公路大橋

摘要

蘇通長江公路大橋は現在世界最長の中央支問長1,088mを有する斜張橋であり，2008年6月30日に供用開始された。その主塔橋は，長さ114m直径2.5mの超大規模なコンクリート杭131本を用いた群杭基礎により支持されている。工事の規模が大きく，参考できる工事例が少ない。しかも，本橋は長江の干潮域に建設されるため，工事現場の水文条件が複雑で，施工に際し大きなリスクや多くの技術問題があった。本論文では，主に蘇通大橋の建設条件や採水基礎施工において重要となった知見や関連技術を紹介する。