1955旧園田高弘邸[現伊藤邸]吉村順三の小住宅

摘要

園田高弘氏が吉村順三に住宅の設計を依頼したのは1954 年、吉村順三は46歳、園田高弘は26歳である。戦後の混乱 ガいまだ濃く残る時期に、この小さな家が自由が丘につくられ る。ここは園田夫人の実家の庭先であり、それは今もここにあ る。このことの奇跡を思う。建築面積は59.9m~2(18坪)、延床 面積77m~2(23坪)である。「園田邸」は戦後すぐの物不足のな か、当時の建築規制がつくった実に小さな住まいである。