環境騒音の変動と代表性に関する統計的検討

摘要

現在環境騒音は、1年間を代表する1日の測定値で評価され環境基準値と比較されている。しかし、環境騒音には季節変動や曜日による変化があり、1日の評価では年間の変化の中でどれだけ代表性があるかは明確ではない。そこで、都市部市街地におけるデータ、沖繩市街地におけるデータ、住宅地におけるデータ、田園地域におけるデータなど年間を通じて行われた環境調査結果から、昼、夜の時間帯別に測定された1日のデータが月や曜日といった要素の違いで、環境騒音に題してどの程度の代表性を有しているかを統計的に検討した。これを基に、その場所を代表する評価値として統計的に信頼できる値を得るには、どの時期、どの曜日にどのように測定したらよいかを検討した。また、測定精度も含めて環境騒音を把握するという趣旨で、どの日数観測すればよいかも検討した。