病棟運用方式による看護実態と気づき看護: ベッドサイドナーシングの充実に寄与する病棟環境に関する研究　その１

摘要

本研究では、重症患者の配置はS S 近くにまとまっているが、ペアの担当患者は病棟全体に分散している現状を明らかにし、これらの結果と看護業務観察調査の結果を用いて、看護師の担当範囲を変化させるシミュレーションを行った。担当範囲を病室単位に集約しても直接に患者に接する時間に変化はないが、患者の近くに滞在して患者の気配を感じられる時間を増やすことで、ベッドサイドナーシングの機会と時間の増加を実現することができ、質と量（時間）を確保する看護の提供につながると考える。