3.グローバル社会がちたらしたもの

摘要

人類の活動範囲が全地球的規模に広がるとともに、外国産の生物が数多く日本に運ばれるようになりました。外国産の生物の中には野生化し、日本に定着するようになったものも少なくありません。こうした生物は、「外来種」、「移入種」または「帰化種」などと呼ばれます。外来種の中には、天敵のいない日本国内で爆発的に繁殖し、日本在来の生物を壊滅的なまでに食い荒らしてしまうものや、生息場所を占領して在来の生物を追いやってしまうもの、さらには日本在来の生物と交雑して、「遺伝的汚染（遺伝的な撹乱)」をおこすなど、日本の野生生物に対して深刻な問題を引き起こしています。